塵の中からこんにちは
どうも
はまち戦車です
「いらっしゃい、いらっしゃい!自分の手で試してみてよ!わくわくして、びっくりするわよ。間違いなし!」
彼女は珍品売り、世界を渡り歩き商売をしている
空を渡り、海を渡り、森や水中にまで神出鬼没に出現するのだ
そんな彼女が今訪れているのはここだった
⚫️暗闇の裏闇市
治安が悪いのが不安要素だがそれでも彼女はそこで商売をしてみたかった
彼女が取り扱う珍品は闇の住人に需要が高いと考えたからだ
暗闇の裏闇市ならばきっと良い商売ができると、そう思っていた
彼女が元気の良い声で客を呼び込んでいると一人の男が店を覗いてきたのだ
⚫️一番隊 バギン16号
「あらバギンさん!」と彼女はバギンを歓迎する
バギンは裏の住人の中でもとびきりの人気者で皆から一目置かれている
彼がいるところに闇の住人たち、マフィギャングは集まって来るのだ
すると、バギンが来てすぐに他の客が入ってきた
⚫️魔薬医 ヘモグロ
ヘモグロだ
彼は医者を名乗ってはいるが、治療をしてもらったという話は誰からも聞いたことがない
要注意人物だ
彼らは嬉々として珍品を眺めている
珍品売りの思ったとおり需要が高いようだった
バギンとヘモグロの陽気な会話に釣られて他の客が集まってきた
⚫️凶鬼67号 アゴクイ
アゴクイはこの辺りではナンパをしていることで有名だが一度も成功していない
アゴクイの隣に住んでいるカベドンに聞いた話によると
「家の中でゴロゴロー、ゴロゴロー、あーあ、アタックするときにガチンコジャッジで追加ターンとれねぇかなぁ!」
と大きい独り言が日に5回は聞こえるそうなので、相当ストレスを抱えていると考えられる
⚫️闇の破壊神ゼオス
ゼオスは力自慢で有名だ
しかしその力が強すぎるために商品を触ると破壊してしまう、という報告を他の店から聞いているので、今すぐにでも退店してほしい
彼らは和気藹々と会話していてとても平和だった
しかしその時事件は起こったのだ
バギン、ヘモグロ、アゴクイ、ゼオスのマフィギャングたちは急に力を失い倒れ混み
次の瞬間、バチバチと音を立てて消えてしまったのだ
珍品売りには何が起こったのかわからなかった
長い間商売をしてきたが、客がバチバチと音を立てて消えたことは一度も無かった
珍品売りは知らなかったのだ
暗闇の裏闇市が治安が悪いと言われていたその理由を
暗闇の裏闇市では闇の住人が4人集まってしまうと治安が暴発して(?)消えてしまうのだ
彼らが消えてしまったのもこれが原因だ
消えた彼らはどうなってしまうのか?
そう、手札に変わってしまうのだ!
わたくし「カードを8枚ドロー!!!!!」
そしてこの増えた大量の手札から……
⚫️魔天降臨
これで相手のマナゾーンを無くしてしまうのだ!
まだまだわたくしのターンは終わらない!
ターン終了時に……
⚫️爆霊魔 タイガニトロ
タイガニトロの効果で手札を破壊!
更に破壊したヘモグロをバトルゾーンに復活させて最後の手札を破壊!
こうして稼いだ時間を使って
⚫️超次元リバイヴ・ホール
⚫️激天下!シャチホコ・カイザー
これでターンの始めにゴキーンとドゥポイズを蘇生してそのまま2体とも破壊
ゴキーンの効果で墓地の魔天降臨をデッキトップに置く
これでデッキを減らすことなく魔天降臨を毎ターン使うことができるのだ
更にタイガニトロの効果で手札破壊するので、相手のマナゾーンを1枚に縛ることができるのだ
そしてこちらのデッキは減ることはない
相手の山札が切れるまで永遠に魔天降臨をプレイするのだった
こうして珍品売りの山札は無くなってしまった
今回の商売は失敗だった
闇の住人に珍品が受けることは予想通りだったが、地域の特性を理解出来ていなかったのだ
しかし彼女は商品の旅を続ける
なぜならまだ世界に彼女の珍品を待っている人がいるのだから!!
「今回のデッキ」
おしまい